1994年12月3日から「スーパーはくと」として運用を開始しました。智頭急行の振り子式の特急気動車です。
5両編成(1両増結の6両編成もあります)で、グリーン車(1両の半分)と普通車で構成されています。
1・2号車は、普通車の自由席、3〜5号車が普通車指定席(4号車の半分がグリーン車)で、1両増結時は2〜3号車の間に増2号車としてます。
先頭車は、前面展望のできるタイプと増結時の対応が可能な貫通形の全面展望ができないタイプがあります。
富士重工製で、栃木県宇都宮市の工場(鶴田)で製造され、日光線・東北本線・東海道本線・山陽本線を経由して納入されました。
智頭急行線は、カーブ・勾配区間が多い路線ですので、ディーゼル機関は大出力、カーブを高速で走行できる「制御付自然振り子方式」
を採用しました。JR西日本の187系
も同一の機構で「スーパーいなば」として岡山〜鳥取間を走行しています。
運転区間は、京都〜倉吉(鳥取)間で大阪〜鳥取間を約2時間30分で結びます。京都〜姫路間は、新快速に負けない高速運転です。
運賃も同区間を走行する189系
の「はまかぜ」(播但線経由)より安いようです。
停車駅は、京都・新大阪・大阪・三宮・(神戸)・明石・(西明石)・(加古川)・姫路・上郡・佐用・大原・智頭・郡家・鳥取・倉吉です。
カッコ内の駅は、下りの13号のみが停車します。
車掌は、京都〜上郡間が、JR西日本の明石車掌区、上郡〜倉吉(鳥取)間は、智頭急行が担当します。
JR西日本の路線と智頭急行の路線を走行し、首都圏には見られない気動車が京阪神地区で見られるのも面白いですね。
車両形式の記号のHOTは、走行する県名の頭文字から採用しました。兵庫県の”H”、岡山県の”O”、鳥取県の”T”
「はくと」の列車名は、地元の因幡の白うさぎ(白兎)から採用しています。地方色豊かな形式記号と列車名です。