阪急電車の車両のご紹介


6300系:阪急京都本線用最終更新日:2020年8月18日6300系:阪急京都本線用

※阪急京都本線用6300系(「京とれいん」)
6300系:京都本線用「京とれいん」

6300系:阪急京都本線用阪急京都本線用6300系の詳しい説明です。

製造年:1975年
   〜1978、1984年
編成規模:72両
受賞経歴:1976年に鉄道友の会よりブルーリボン賞受賞
配置区:桂車庫
(2020年現在)
最高運転速度
110km  
主電動機(モーター):抵抗制御
界磁チョッパー制御(6330系)
集電(パンタブラフ):下枠交差式
主な運用路線
京都本線、嵐山線
【解説】
 京都本線の2800系の置換えとして1975年に登場しました。製造はアルナ車両(元アルナ工機)です。

 開発のコンセプトと特徴など:京都本線で使用している2800系の置換え用で、2ドアの転換式クロスシート車です。
京都本線の特急用として、当時の国鉄の新快速電車(153・165系)のボックスシートより車内環境は優れていました。

 車体と車内について:車体は普通鋼製で、寸法は堺筋線への入線を考慮せず、京都線専用として、全長19m・車体幅2.8mで
阪急の高性能車では最大になっています。

片側2箇所の両開き扉を両端に寄せ、扉間に転換クロスシートを配置。扉間には2連式の一段下降窓を配置、寸法は従来車より
上に30mm、下に20mm拡大しています。

 座席は座り心地の良いクロスシートで、運転台直後はロングシートです。運転台から一斉に方向転換ができます。

 京都本線での特急運用は、後継の9300系が製造されており、2009年度の2010年1月に運用が終了しました。
また、8両編成を6両編成や4両編成に組み替えが実施されました。

6両編成は、「京とれいん」として大幅なリニューアル工事を実施、公衆無線LANによるWI−FIサービスもあります。
自動放送設備も完備しています。1・2、5・6号車が転換式クロスシート、
3・4号車が向い合せのクロスシートになっており、京都の雰囲気を醸し出すおしゃれな内装になっています。

「京とれいん」の停車駅は、京都河原町ー烏丸ー桂ー淡路ー大阪梅田で、十三は、ホームドアが2ドア車に対応しておらず
通過です。(2019年1月19日のダイヤ改正から)

4両編成は、転換式クロスシートの一部をロングシートに変更、クロスシートも1−2列に変更してラッシュ時の乗り降りを
スムーズにする改良をしています。

乗り心地が良いすべるような走行は、阪急電車の特徴で、110kmのスピードでも揺れはほとんど感じません。

現在は、6両編成(京とれいん用)1本と4両編成(嵐山線用)3本の18両が健在です。6330系は2019年に廃車されています。

他の転換式クロスシートの車両については、座席のご紹介をご覧ください。

 

【画像解説】
@京とれいん座席(5,6)
A京とれいん座席(3,4)
B京とれいん側面
C初期の転換式座席
D嵐山線用の車内
@6300系:京とれいん座席1A6300系:京とれいん座席2B6300系:京とれいん側面C6300系:初期のクロスシート座席D6300系:嵐山線用の車内