1958年から1973年にかけて東急車輛で製造されました。内装は、首都圏の東急電車とよく似ています。
南海高野線の山岳区間直通運転用の通勤車両として開発されました。全車モーター付きです。
車窓も二段降下式からバランサー付きの一段窓、パンタグラフも菱形から下枠交差式に改造されています。
32両が製造されましたが、改造や廃車、和歌山電鉄や熊本電鉄への譲渡などで、現在は12両が在籍しています。
特別列車の「天空」(てんくう)は、2009年7月に観光を目的とした列車の改造で、橋本〜極楽橋間で運転が開始されました。
座席は木目調で、車端部がテーブル付きの固定クロスシート、扉間は海側に向いた2列のロングシートとなりました。
ロングシート部分は「ワンビュー座席」と名づけられ、後部座席からの展望を良くするため段差が付けられています。
塗色は、濃緑色地に前面・扉間窓下に赤を配したものに、前面には更に金色の帯が2本追加されています。
橋本側の前頭部側面は、後述の連結の関係から妻側と同じ塗装が施されています。
橋本〜極楽橋間の運転ですが、イベント列車として難波駅まで運転されることもあります。