開発の経緯:キハ85系気動車の置換用(製造から35年以上経過)として2019年に誕生したのがHC85系です。現在、68両が在籍。
車両の特徴:JR東海初のハイブリッド気動車です。ディーゼルエンジンで発電した電力を蓄えてモーターで駆動する方式です。
眺望もキハ85系
同様に眺めやすくなっており、居住性も向上。先頭車両の形状は貫通型で、需要に柔軟に対応しています。
絵入りのヘッドマークがないため、愛称名の確認ができませんが・・・。今後の改良に期待しましょう。また、前面展望も少々無理のようです。
車両は、先頭普通車のクモハ85、中間普通車のモハ84、先頭グリーン車のクモロ85などで構成され、需要に応じて柔軟な編成を組むことが
可能になっています。客室の通路と座席には段差がありません。一部の普通車には車椅子スペースが3箇所確保されています。
また、車内のデッキには沿線の工芸品を展示している「ナノミュージアム」もあり、運用区間の工芸品を見ることができます。
普通車、グリーン車とも全座席に電源コンセント完備。シート間隔もキハ85系と遜色なくゆったりしています。走行音も静かです。
製造は日本車輌製造です。2022年7月1日から「ひだ」での運転が開始され、2023年3月のダイヤ改正で全列車がHC85系に置換わります。
現在運転の列車は、「ひだ」:大阪・名古屋〜高山・飛騨古川・富山で、2023年7月以降には「南紀」にも投入予定です。
2023年5月には鉄道友の会よりブルーリボン賞を受賞しました!!