JR特急のご紹介


485系:3000番台(JR東日本)最終更新日:2021年5月26日485系:ボンネットタイプ


                

※旧国鉄(JR東日本、西日本、九州の485系・489系:交直流型特急電車(ジョイフルトレイン以外、全て引退)
485系:元常磐線特急「ひたち」 485系:元北陸本線特急「雷鳥」

485系:JR東日本485系:JR九州(レッドエクスプレス)旧国鉄:485系・489系交直流型特急電車の詳しい説明です。

製造年:1964
〜1979年
編成規模:1453両
→16両(ジョイフルトレイン)
受賞経歴:なし
配置区:JR東日本
高崎、盛岡車両センター
(2020年現在)
最高運転速度
120kmと
140km(元津軽海峡線車両)
動力方式:MT54形抵抗制御
集電(パンタブラフ):菱形
主な運用路線
JR東日本、JR西日本、JR九州管内の路線(国鉄時代は、四国を除く幹線で使用)
【解説】
 開発の経緯など:電気方式が首都圏や関西地区などの都市部は直流方式、地方は交流方式で、直通する場合は交直両用の
特急電車が必要となり、1964年に481系(直流1500Vと交流60hz2万V用)として登場しました。
その後1965年には483系(直流1500Vと交流50hz2万V用)が、1968年には485系(直流1500Vと交流50/60hz2万V用)が
登場しました。また、1971年には485系に碓氷峠でのEF63形電気機関車と協調運転が可能な489系が登場しています。
 485系は直流1500Vと交流50/60hz2万V用の3電気方式で、日本海縦貫線での大阪〜青森間の直通特急「白鳥」用に充当する
目的で製造されましたが、将来、新幹線が延長されるときの特急車両の転配属に対応できることも考慮されていました。

 車両の特徴:先頭車両は181系電車と同様のボンネットタイプで、車両側面の行先表示は、自動巻取り式の電動方向幕を採用。
先頭車両は、その後、貫通タイプ(200番台)と非貫通タイプ(300・1000・1500番台)の2種類が製造されました。

 (製造の歴史)

(1)481系:1964年〜1965年製造
 北陸本線の特急用と山陽・九州連絡特急用として当時の大阪鉄道管理局の向日町運転所に配置されました。
北陸本線特急「雷鳥、しらさぎ」は1964年12月から、山陽・九州連絡特急「つばめ、はと」は、1965年10月から運用に入っています。
また、急行型も455系(50hz用)と475系(60hz用)の交直流型急行電車が製造されていました。

(2)483系:1965年〜1966年製造
 東北本線の特急「やまびこ、ひばり」用として当時の仙台鉄道管理局の仙台運転所に配置されました。
東北本線特急「やまびこ」と「ひばり」は、盛岡電化開業の1965年10月から運用に入っています。
中間電動車は、モハ483・482ですが、グリーン車両と先頭車両は481系と同様のサロ481、クハ481で481系製造の続番です。

(3)485系・489系:1968年〜1979年製造
 直流1500Vと交流50/60hz2万V用の3電気方式で、ここから製造年代により車体の形状や空調装置などに変化があります。

@初期タイプ:1968年〜1972年製造
グリーン車両と先頭車両は481・483系と同様のサロ481、クハ481で481系製造の続番です。東北・奥羽本線特急の
「やまばと」用に先頭車グリーン車両のクロ481が登場しました。中間電動車は、モハ485・484で192両が製造されています。
中間付随車のサハ481が登場、14両が製造されています。向日町、仙台、青森の各運転所に配属されています。

A中期タイプ:1972年〜1973年製造(200番台)
先頭車両が、将来の分割・併合を考慮してボンネットタイプから貫通型に変更、空調装置の室外機をAU12形(キノコ型)から
AU13E形(分散型)とAU71形(集中型)ともに急行電車と同様の物に変更されました。
中間電動車は、モハ485・484で220両が製造されています。向日町、仙台、青森の各運転所に配属されています。

B後期タイプ:1974年〜1976年製造(300・1500番台)
先頭車両が、今までの実績から分割・併合を考慮する必要がないことから非貫通型に変更。また、北海道向けの1500番台は
耐寒耐雪対策を強化して札幌運転所へ配属されました。先頭車両の運転台上の前照灯は降雪時の視界確保のため、2つになりました。

C耐寒耐雪対策強化タイプ:1976年〜1979年製造(1000番台)
1500番台と183系1000番台を基本にして耐寒耐雪対策を強化、青森と秋田の運転所へ配属されました。485系の最終タイプです。

(4)489系:1971年〜1979年製造
 485系に碓氷峠でのEF63形電気機関車と協調運転が可能な電車として登場。これも485系同様、製造年代により車体の形状や
空調装置などに変化があります。

@初期タイプ:1971年〜1972年製造(0・500番台)
EF63形電気機関車と連結する先頭車両(クハ489−501〜)は連結器がむき出しです。
協調運転するときの列車編成は12両までが限度でした。「白山」は12両編成で当時の「雷鳥」と同様6M6Tでした。

A中期タイプ:1972年〜1973年製造(200・600番台)
先頭車両が、ボンネットタイプから貫通型に変更、空調装置の室外機も485系と同様にAU12形(キノコ型)からAU13E形(分散型)と
AU71形(集中型)ともに急行電車と同様の物に変更されました。EF63形電気機関車と連結する先頭車両はクハ489−601〜

B後期タイプ:1974年〜1979年製造(300・700番台)
先頭車両が、今までの実績から分割・併合を考慮する必要がないことから非貫通型に変更。
EF63形電気機関車と連結する先頭車両はクハ489−701〜

当初は、向日町運転所に配置されていましたが、金沢運転所に転属しました。

 製造は川崎重工業、近畿車輛、日立製作所、日本車輛、東急車輌、汽車製造の6社におよびます。

(改造について)

日本各地の各運転所での転配属が国鉄時代に頻繁に実施されましたが、改造やリニューアル工事も頻繁でした。

@先頭車化改造A半室グリーン車改造B座席のリニューアル工事Cサニタリー設備の改善D直流電車化改造(485系→183系)
E青函トンネル通過時の信号設備改修(新幹線通過前提でしたので)とスピードアップ対応F客車食堂車化改造

(現在について)

JR東日本のみ16両を保有しており全て改造のジョイフルトレインです。
「ジバング」のモハユニットは従来の車両の面影があります。

@高崎車両センター:「華(はな)」、「リゾートやまどり」(6両編成)
A盛岡車両センター:「ジバング」(4両編成)

(後継車両について)

@JR東日本
651系651系:交直流型特急電車→直流化、E653系E653系:交直流型特急電車、E657系E657系:交直流型特急電車、E751系E751系:交流型特急電車
651系は「ひたち」で運転されていました。E653系は「いなほ」で運転。
E657系は「ひたち」で運転。E751系は「つがる」で運転(元いなほ)

AJR西日本
683系683系:先頭(グリーン車)
683系のみが後継車両です。「サンダーバード」(元雷鳥)、「しらさぎ」が運転されています。

BJR九州
885885系:白いカモメ、883系883系:ソニック、787系787系:各路線で活躍中、783系783系:ハイパーサルーン(かもめ仕様)
885系は「かもめ」で運転。883系は「ソニック」で運転(元にちりん)。787系は「にちりん、かもめ、みどり」で運転。
783系は「にちりん、みどり」で運転。

【画像解説】

先頭車の顔
@ボンネットタイプ
A1500番台
B雷鳥非貫通タイプ
CJR九州多色編成
D583系との共演
EJR九州赤色編成
F3000番台「北越」
G183系800番台
H489系:「白山」
Iパノラマグリーン車

車内の様子
@普通座席(リニューアル)
A雷鳥用普通座席
B食堂車の車内
C雷鳥用パノラマ座席
Dはくたか用グリーン座席
E3000番台普通座席
F1000番台グリーン座席
G半室グリーン座席

ジョイフルトレイン
@ジバング
A華(はな)
Bリゾートやまどり

*********************先頭車の顔*******************

@ボンネットタイプの「雷鳥」A1500番台の「雷鳥」B非貫通タイプの「雷鳥」CJR九州多色編成Dはつかりとはくつる(583系)の出会い
EJR九州レッドエクスプレス編成F485系:3000番台「北越」G直流改造された485系(183系800番台)H489系:0番台「白山」I485系:パノラマグリーン車

*******************車内の様子*******************

@485系:リニューアル普通座席A485系:雷鳥用普通座席B485系:食堂車C485系:雷鳥用パノラマグリーン座席D485系:3000番台グリーン座席
E485系:3000番台普通座席F485系:3000番台グリーン座席G485系:JR九州の半室グリーン座席

********************ジョイフルトレイン********************

@485系:ジョイフルトレイン「ジバング」A485系:ジョイフルトレイン「華(はな)」B485系:ジョイフルトレイン「リゾートやまどり」