快速列車のご紹介


215系:快速用(通勤ライナー)最終更新日:2021年5月26日215系:快速用(通勤ライナー)


※215系:直流型近郊電車(JR東日本)
215系:2階建て近郊電車

215系:快速用(通勤ライナー)215系:直流型近郊電車(2階建て)の詳しい説明です。

製造年:1992年
〜1993年
編成規模:40両
(4編成X10両)
受賞経歴:1992年に日本デザイン振興会よりグッドデザイン賞受賞
配置会社:国府津車両センター
(2020年現在)
最高運転速度
120km
主電動機(モーター):MT61形直流整流電動機
集電(パンタブラフ):菱形
主な運用路線
東海道本線、中央本線、湘南新宿ライン(元運用路線:横須賀線、総武本線など)
【解説】
 開発の経緯と現在:首都圏の通勤事情の改善のため、1992年から1993年に製造され、オール2階建ての10両編成が4本あります。

モーターの出力増強を施し、10両編成で既存の高速列車と遜色のない120kmの最高運転速度で走行できます。
415系415系:交直流型近郊電車の2階建て試作車クハ415−1901の運用実績を基本して設計・製造されました。
両先頭車2両にモーターが付いており、中間の6両はモーターなしです(4M6T)。製造は、日本車輛、日立製作所です 。

1編成当たりの座席定員は、普通車が830人、グリーン車が180人の1、010人です。

 座席は、座席定員の増加を基本コンセプトにした両先頭車を除く全車が2階建車両で、普通車1両の座席定員は最大で120名

普通車の座席はすべて、2階、1階と平屋部分にシートピッチ1460mmのボックス式クロスシートです。

2階席・1階席・平屋席ともに頭上に荷物棚を設置しています。片持ち固定式シートなので、足下に空間があり大きなカバンを置くことが出来ます。

グリーン座席は、シートピッチ970mmのリクライニングシートが1両当たり90席(2階、1階と平屋部分)あります。

全席に読書灯とスポット空調を装備しています。

2階席と1階席には荷物棚及び荷物収納スペースはありません。平屋席のみ荷物棚が設置されています。

 10両編成のうち両端の各2両に動力車を配する方式はプッシュプル方式で、電車でありながら動力集中方式を採用した希少な例といえます。

1992年から東海道本線の快速「アクティー」、ライナー運用やホリデー快速系統に使用されていましたが、「アクティー」の場合、

乗降に時間がかかることなどから使いづらく、量産はここで(1993年)打ち切られました。

 そして、湘南新宿ラインが開業すると快速「アクティー」から撤退し、湘南新宿ラインの普通・快速列車へ転用。

しかし、その活躍も短く2004年10月改正で湘南新宿ラインの列車がE231系に統一されると、湘南新宿ラインからは撤退しました。

 2021年3月のダイヤ改正までは、平日の「湘南ライナー」、「ホームライナー小田原」、「おはようライナー新宿」のみに使用され、休日は中央本線の

「ホリデー快速ビューやまなし」に使用される程度で、せっかくの大収容力を満足に生かせないまま、運転を続けていました。

 2021年3月13日のダイヤ改正以後は、全ての定期列車運用や季節運用(「ホリデー快速ビューやまなし」)から引退しました。

 愛称はDDL(ダブルデッカーライナー)です。今後は、温暖な地域での季節団体列車での運用があるかもしれません。

他の転換式クロスシートやセミクロスシートの車両については、座席のご紹介をご覧ください。

【画像解説】
@DDLのロゴマーク
A普通車のデッキ付近
B普通座席(平屋席)
C普通座席(1階席)
D普通座席(2階席)

Eグリーン座席(平屋席)
Fグリーン座席(1階席)
Gグリーン座席(2階席)
@215系:ダブルデッカーライナーのロゴA215系:出入り口デッキ(普通車)B215系:平屋部分の普通車C215系:1階部分の普通座席D215系:2階部分の普通座席
E215系:平屋部分のグリーン座席F215系:1階部分のグリーン座席G215系:2階部分のグリーン座席