南海電車の車両ご紹介


50000系:南海電車特急用「ラピート最終更新日:2021年6月20日50000系:南海電車特急用「ラピート

※南海電車50000系「ラピート」
50000系:南海電車特急「ラピート」

50000系:南海電車特急用「ラピート南海電車50000系「ラピート」の詳しい説明です。

製造年:1994年
編成規模:36両
受賞経歴:1995年に鉄道友の会よりブルーリボン賞受賞
配置検車区:住之江検車区
(2020年現在)
最高運転速度
110km(南海本線)
120km(空港線)  
主電動機(モーター):IGBT素子VVVFインバータ制御
集電(パンタブラフ):下枠交差式
主な運用路線
南海本線、空港線
【解説】
 1994年9月に関西国際空港(以下「関西空港」)の開港が決まり、同年9月4日より空港アクセス特急として「ラピート」が誕生。

南海は、イメージリーダー車両として企業イメージを牽引する存在と位置づけたため、プランナーとして都市計画家の小田靖弘さん

車両デザインは建築家の若林広幸さんに依頼し、車両製造メーカーである東急車輛製造と南海の4者共同で開発が行われました。

開発のコンセプトと特徴など:「もてなしの心に満ちた空間でなくてはならない」という発想のもと、

車両全体に対して「アクセスロビー」というテーマを設け、エクステリアではダンディ・粋・端正・信頼感・躍動感を具現化、

インテリアはエレガンス・洗練・美的・華やか・豊かさ・ゆとりを具現化することを目指し、車両全体のデザインコンセプトとして

「ダンディ&エレガンス」が導き出されました。難波駅と関西空港駅を最短29分で結ぶ高速性能を、また航空旅客に対しては

利便と居住性を追求、また航空便のチェックイン業務と航空手荷物の預託業務を行う大阪シティエアターミナル(なんばOCAT)が

南海難波駅構内に設置されることになったため、これに対応した荷物室の設置も行うこととしました。

 車体と車内について:先頭形状は、斬新でダイナミックなデザインで、人気アニメ「鉄人28号」を思わせる形状が特徴。

車体の基本構造は普通鋼製です。遮音性と気密性を向上するとともに車体外板との段差を解消するためプラグドアを採用、

扉については軽量化のためにペーパーハニカム構造とし、内外ともアルミニウム合金製としました。日本人よりも体格の大きな

国外からの旅行者や大型手荷物の携行、さらに車椅子での利用にも考慮し、各扉とも幅1mで高さは1.9mを確保。

ドア開閉は空気式で、車速信号作動式のメカニカルロック装置を設置、走行中に空気源が喪失してもドアロックが維持されます。

車内は、スーパーシートとレギュラーシートの客室で、スーパーシートは、1−2列でシート間隔1.2m、座席幅は0.48m

レギュラーシートは2−2列でシート間隔1.03m、座席幅は0.46mです。客室窓は楕円形の独特な形状です。

また、2014年から2018年にかけてリニューアル工事が実施され、キン肉マンやスターウォーズなどの

ラッピング列車も2004年から運転されています。テレビアニメのキャラクターや大手企業の広告などです。

 現在、空港アクセスで、JR西日本の281系「はるか」281系特急電車と競合しています。いいライバル関係です。

他に、成田空港アクセスの京成電鉄のAE型「スカイライナー」AE系:スカイライナー(三代目)、JR東日本のE259系「成田エクスプレスE259系:成田エクスプレスがあります。

【画像解説】
@レギュラーシート
Aスーパーシート
Bハッピーライナー
Cスターウォーズ
@50000系:レギュラーシートA50000系:スーパーシートB50000系:ハッピーライナーのラッピングC50000系:スターウォーズのラッピング