開発の経緯:当時の5000系「レッドアロー」の置換え用として製造、1993年から営業運転が開始されました。
車体や車内の特徴など:軽量形鋼を多用した20m級全鋼製車体で「ゆとりとやすらぎの空間」をコンセプトに裾絞り車体が採用されました。
2003年製造の10112編成では、抵抗制御からVVVFインバータ制御に、パンタグラフもシングルアーム式に変更されております。
7両編成で先頭車両にトイレや洗面設備があります。客室は全て普通座席で、1.07mのシート間隔のリクライニング座席です。
製造は全て日立製作所が担当しています。(山口県の下松から山陽本線・東海道本線を経由しての甲種輸送)
2003年度から2008年度にかけてリニューアル工事が10112編成以外の編成で実施されています。
座席の交換、ドアチャイム設置、カーテンを横引式に、パンタグラフをシングルアーム式に、出入り台付近の内装材取り換えなど。
現在運転されている列車は下記です。
「小江戸」:西部新宿〜本川越、「ドーム」:池袋〜西武球場前
以前は、「ちちぶ、むさし」の池袋・所沢〜西部秩父間の運用がありましたが、2020年3月で終了。
現在は、001系「ラビュー」
に運用が変更されています。
また、種々のイベントによるラッピング列車も運転されました。例えば、2009年のNHK朝のドラマ「つばさ」など。
列車編成の設備は、関西の近鉄特急車両などと見劣りしませんが001系導入に関連して廃車が発生しており現在は、6編成42両と
半減しています。地方私鉄への譲渡・売却も今後あるかもしれません。