開発の経緯:国鉄時代、153系急行型電車の置換えと157系特急電車の置換えのために117系をベースに開発されました。
普通電車(通勤輸送)の運用も考慮され、ドアは広目の1両当たり2か所(グリーン車は1か所)として、普通座席は、117系と同様の
転換クロスシートでした(後でリクライニングシートになりました)。
1982年には、東北・上越新幹線の暫定開業と高崎・上越線の新特急(「あかぎ・白根・谷川」)導入として、200番台が製造されています。
大宮〜上野間の「新幹線リレー号」は、大宮〜上野間の開業まで運転されました。
当初は、急行「伊豆」で使用が開始されました(153系との混結あり)。その後、157系の特急「あまぎ」も「踊り子」に置換えられました。
リニューアル工事は、1995年から2002年にかけて実施され、普通座席のリクライニング化、化粧板の交換や床の塗り床加工、
客室ドアをフットマット式からセンサー式へ交換されるなど改装されました。
車両の配置は、当初は、田町電車区と新前橋電車区でした。現在は、大宮総合車両センターになっています。
1991年には、「軽井沢リレー号」として、EF63とともに碓氷峠を超えています。横軽対策(200番台)も施された車両です。
1997年9月30日限りで信越本線の横川〜軽井沢間は廃止となり、廃止直前まで高崎と軽井沢を結ぶ普通列車として運用され、
定期普通列車では最後に碓氷峠を越えた形式となりました。
「踊り子」としての運転は2021年3月12日まででした。(2021年3月13日のダイヤ改正でE257系
に置換えられました。)
2021年3月12日まで運転されていた列車は下記です。
「踊り子」:池袋・東京〜伊豆急下田・修善寺、「おはようライナー新宿」:小田原〜新宿、「湘南ライナー」:小田原〜東京、
「ムーンライトながら」:東京〜大垣(季節運転:青春18きっぷの発売期間)
2016年3月以前は、大垣駅でのJR西日本の221系
や223・225系
といった電車との出会いがありました。
製造は、日本車輛、日立製作所、近畿車輛、川崎重工業と東急車輛の5社です。
1979年誕生の姉117系
はJR西日本で健在です(WESTEXPRESS銀河
も元気です)。走行音もそっくりです。
唯一、特急列車として客室窓が開閉できる車両です(モハ185、184の車両からMT54の爆音が聞けますよ!!)
定期運用はなくなりましたが、臨時列車による運用はまだ続くようです。