快速列車のご紹介


117系:直流型近郊電車最終更新日:2021年4月7日117系:直流型近郊電車


        

※117系:直流型近郊電車(「三代目新快速」)
JR西日本:117系

117系:直流型近郊電車117系:直流型近郊電車(「三代目新快速」)の詳しい説明です。

製造年:1979年
〜1986年
編成規模:216両
→76両
受賞経歴:1981年鉄道友の会よりローレル賞受賞
配置区:岡山電車区
吹田総合車両所京都支所
網干総合車両所宮原支所
(2020年現在)
最高運転速度
110km(当初)
→115km(高速化)
主電動機(モーター):MT54D直流整流電動機
集電(パンタブラフ):菱形
主な運用路線
東海道本線、山陽本線、湖西線、草津線、紀勢本線
【解説】
 開発の経緯と現在:1978年当時、新快速電車として153・165系の急行型電車で運転されていました。

併行する阪急電車や京阪電車の転換クロスシート車と異なり向い合せのボックスシートで、乗降口ドアも狭くラッシュ時の運用に
適さないなどの指摘もあり車両の老朽化が顕著であることから、1979年に新快速JR西日本新快速表示専用の車両を製作しました。
当時の特急車両と遜色ない内装(転換式シート、つり革なし、蛍光灯はアクリル製のカバー付きなど)に準拠した車両がコンセプトでした。

川崎重工業、近畿車輛、日本車輛、東急車輛(1986年の最終製造)で製造されました 。
 現在、廃車(JR東海は、2013年で全て引退)や115系115系:旧国鉄型近郊電車3000番台の改造などで、216両あったのが76両になっています。
配属は、岡山電車区が36両、吹田総合車両所京都支所に34両、網干総合車両所宮原支所に6両が在籍しています。

 車両の特徴と車内について:先頭の運転台は国鉄157系(伊豆方面の特急「あまぎ」で運用)に似た流線形です。車体は普通鋼です。

座席は、転換クロスシートの2−2列シート、窓は、側窓を外はめ式のユニット構造、後の1986年製造の100・200番台は2列1組の

バランサー付き1段下降式で、視界はかなり良好です。室内の壁も木目調の落ち着いた内装、つり革なし、蛍光灯もアクリルカバー付きです。

 1980年1月に、三代目「新快速」としてデビュー、二代目「新快速」は、ブルーライナーという愛称でしたが、三代目はシティーライナーという

愛称で呼ばれました。1982年には、名古屋地区の快速電車にも導入されました。東海ライナーという愛称でした。

 最高運転速度は、110kmで、「新快速」の運転は、1980年1月から1999年5月まで、19年間の長期でした。
117系も交代直前には、115kmの最高運転速度でした。四代目の221系221系:新快速・快速用との運用を考慮して若干のスピードアップでした。
 「新快速」の運用を221系に交代した後は、草津線、湖西線、福知山線、紀勢本線などの快速・普通電車や
岡山・下関地区の快速・普通電車に運用が変更され、JR東海の車両は、311系311系:直流型近郊電車や313系313系:直流型近郊電車に置換えられ、2013年に引退しました。
 2020年1月に特急車両の「ウエスト エクスプレス銀河」として、吹田総合車両所京都支所の6両編成が改造されました。
「WEST EXPRESS銀河」EF81型電気機関車:トワイライト牽引用という名称で、9月11日から京都・大阪〜出雲市間の夜行列車として運転が開始されました。
 また、通勤電車対応として、ドア付近のシートをロングシートに換えた300番台もあります。つり革ありです。(開発時のコンセプトが崩れた)
製造されてから30年以上経過していますが、末長く使用してもらいたいですね。妹の185系185系:踊り子が「踊り子」から先に引退しました。
国鉄タイプのMT54モーターの走行音が聞けるのもあと僅かですが、「WEST EXPRESS銀河」の運転中は聞けますヨ!!

他の転換式クロスシートの車両については、座席のご紹介をご覧ください。

【画像解説】
@0番台座席
A100番台座席
BJR東海編成
Cサンライナー編成
D抹茶色編成
@117系:0番台座席A117系:100番台座席B117系:JR東海編成C117系:山陽地区「サンライナー」D117系:抹茶色編成