開発の経緯:老朽化したキハ40系気動車などの置き換えを目的に新造された車両です。製造は川崎重工業です。
気動車ですが、JR北海道では初となる、ディーゼルエンジンと発電機で発電した電気により、モーターで走行する電気式気動車になっています。
なお、同時期にJR東日本でも投入されたGV−E400系
気動車の酷寒地対策バージョンです。愛称はDECMO(デクモ)。
形式は、両運転台で、トイレありのワンマン運転で、1両での運転が基本です。
車体はステンレス製で、車体の全長はキハ40系より若干短めの19.5m。また、最高運転速度は100kmで、キハ40系よりも5kmアップ。
車内はロングシートとボックスシート(2人掛けと4人掛け)を備え、扉横の座席には大型の袖仕切を設置して、外気が直接座席へ
入らないように設計されています。これもGV−E400系と同一です。
一般席モケットに「北海道の豊かな草原をイメージした」グリーン、優先席部にオレンジを用い、乗降ドア室内側はコーポレートカラーのもえぎ色、
ドア横のパーティーションは「海や青空を想起させる」ブルーとしました。
2020年3月14日から函館本線の小樽〜長万部間で営業運転を開始し、2021年3月のダイヤ改正で室蘭本線、宗谷本線と石北本線での
営業運転で、60両を投入する予定です。
現在15両が函館本線に投入されでいます。所属は苗穂運転所ですが、増備されると各運転所、車両所にも配置される予定です。
2025年3月のダイヤ改正で、特別快速「大雪」として網走〜旭川間を2両編成で運用されています。(特急「大雪」を置換え)
また、製造が兵庫県の川崎重工業であるため、甲種輸送が話題になったことでも有名です。
JR西日本・東海・東日本の車両との出会いもありました。牽引はJR貨物の電気機関車が担当(EF510、EF210など)