開発の経緯:老朽化したキハ40系気動車の置き換えを目的に新造された車両です。製造は川崎重工業です。
気動車ですが、JR東日本では初となる、ディーゼルエンジンと発電機で発電した電気により、モーターで走行する電気式気動車になっています。
形式名である「GV」は「Generating Vehicle」から採用しています。
なお、同時期にJR北海道でも投入されたH100形
気動車は、本系列の酷寒地対策バージョンです。
形式は、両運転台のGV-E400形(トイレあり)、片運転台のGV-E401形(トイレあり)とGV-E402形(トイレ無し)の3つあります。
車体はステンレス製で、車体の全長はキハ40系より若干短めの19.5m。また、最高運転速度は100kmで、キハ40系よりも5kmアップ。
車内はロングシートとボックスシート(2人掛けと4人掛け)を備え、扉横の座席には大型の袖仕切を設置して、外気が直接座席へ
入らないように設計されています。また、内装の配色は温かみのあるトキピンクを基調とした、くつろげる色彩でまとめています。
2019年8月19日に磐越西線と羽越本線で営業運転を開始し、2020年度中に秋田地区(津軽線、五能線と奥羽本線)での営業運転を開始。
現在51両が新潟地区(磐越西線、米坂線と羽越本線)に、秋田地区に12両が在籍しています。
2025年4月25日から、奥羽本線の院内〜新庄間にも投入されます。
同区間は、災害時の復旧作業迅速化のため、将来は架線を撤去して非電化にする予定となっております。
非電化区間を走行できる電車のEV−E301系
やEV−E801系
と同様、次世代を担う新型車両です。