快速列車のご紹介


113系:新快速・快速用最終更新日:2020年10月11日113系:直流型近郊電車


             

※113系:直流型近郊電車(JR西日本)
113系:旧国鉄型近郊電車

113系:直流型近郊電車113系:直流型近郊電車(旧国鉄型)の詳しい説明です。

製造年:1963
〜1991年
編成規模:1977両
→132両
受賞経歴:なし
配置会社:JR西日本
(2020年現在)
最高運転速度
100km
110km(JR西日本)
主電動機(モーター):MT54D直流整流電動機
集電(パンタブラフ):菱形
主な運用路線
東海道本線、山陽本線、湖西線、草津線、赤穂線、宇野線、伯備線など
【解説】
 開発の経緯と現在:首都圏の通勤事情の改善とラッシュ時の旅客のスムーズな乗り降りの改善のため、1962年に製造された111系を

基本にモーターの出力増強を施した113系が1963年に登場、以後1982年(グリーン車の125形を含めると1991年)までに

1977両が製造されました。製造は、川崎重工業、近畿車輛、日本車輛、東急車輛、日立製作所、帝国車両です 。

走行性能は、111系とほぼ同一、座席も111系と同一のボックスシートが採用されました。

 現在、廃車(JR東日本とJR東海は、2007年で全て引退、JR四国も2019年に引退)により、1977両あったのが132両になっています。

 車両の特徴と車内について:先頭の運転台は国鉄111系と同様です。車体は普通鋼です。

モーターの出力が111系が100KWに対して120KWとパワーアップしています。主に平坦な線区での運用で耐寒耐雪に対応する設備は、
1974年製造の700番台までありませんでした。(113系の115系115系:直流型近郊電車版)
座席は、111系と同様のセミクロススシートで窓は2段窓、後の1972年製造の1000番台からは、ユニット窓になっています。

 製造年によって下記に分類されます。

(1)基本番台(0番台):1963〜1977年製造
    @冷房装置なしで、窓はユニット窓ではなく四隅に丸め処理をした窓(1969年製造まで)
    A冷房装置は1974年製造から設置、窓もユニット窓に変更
    B客室用通風器が、丸形から吸気調節のできる押込み型に変更(1968年製造から)

(2)1000番台:1969〜1973年製造
    @前照灯がシールドビームに変更、窓もユニット窓(以後同様)
    Aタイフォン(警笛)の位置を前面下に移設、冷房装置設置(以後同様)
    B地下区間乗入れ対応(A−A基準)した難燃対策を実施
    Cトイレに循環式汚物処理装置を設置

(3)700番台:1974年製造
    @客用扉の半自動(手動で開閉)対応化
    A115系と同様の耐寒耐雪対策
    B前面タイフォンへのシャッター設置

(4)2000番台:1978〜1982年製造
    @クロスシートの座席を拡大(座席幅930→1040mm、シートピッチ1420→1490mm)
    A1000番台と同様、地下区間乗入れ対応(A−A基準)した難燃対策

(5)1200番台:1979〜1982年製造
    @クロスシートの座席を拡大(座席幅930→1040mm、シートピッチ1420→1490mm)
    Aタイフォン(警笛)の位置を前照灯の横に移設(元に戻す)

(6)2700番台:1980年製造
    @クロスシートの座席を拡大(座席幅930→1040mm、シートピッチ1420→1490mm)
    A@以外は700番台と同様

1987年のJR分割民営化で、JR東日本、東海、西日本、四国の4社が継承しましたが、現在はJR西日本のみ保有です。

改造やリニューアル工事も実施されています。

@セミクロスシートを転換式クロスシートに変更A中間車両を先頭車両に改造B塗装も黄色・抹茶の単色や地方独特の模様に変更など・・・

製造されてから50年以上経過していますが、JR西日本は末長く使用していますね。

国鉄タイプのMT54モーターの走行音が聞けるのもあと僅かです!!

東海道本線・湖西線・草津線の(京都〜永原・柘植間)と山陽本線の姫路〜糸崎間でMT54の爆音が聞けるかも・・・
また、新快速電車JR西日本新快速表示の初代の車両としても有名です(横須賀線からの転入車両で運用)。阪和線の新快速の運転もありました。
首都圏の運用では、グリーン車が1編成に2両連結されていました。引退直前では、2階建てグリーン車を連結していました。

他の転換式クロスシートやセミクロスシートの車両については、座席のご紹介をご覧ください。

【画像解説】
@阪和線の新快速
A初代の新快速(スカ色)
B横須賀線編成(東日本)
C抹茶色編成(西日本)
D忍びトレイン(西日本)
Eセミクロスシート
F転換式クロスシート(西日本)
Gリニューアル座席(東日本)
H転換式座席(西日本)
Iグリーン車(サロ113)
Jグリーン座席(東日本)
@113系:阪和線の新快速A113系:初代の新快速スカ色B113系:横須賀線編成C113系:抹茶色編成(湖西・草津線)D113系:忍トレイン編成(草津線)
E113系:セミクロスシートF113系転換式クロスシートG113系:東日本の座席H113系:転換式座席I113系:グリーン車サロ113J113系:グリーン座席(サロ113)