700系
の顔を縦に引き延ばしたような、このユニークな顔の新幹線車両。オール2階建て新幹線第2弾のE4系です。
E1系の発展形で、同じくJR東日本の東北・上越新幹線で使用するために製造されました。
8両編成が基本で、2編成連結により最大16両で運用された場合、収容力は、1、634名でまさに世界最大となります。
そして、この2編成連結がE1系と異なる点。また、さらなる騒音の解消を目指し、先頭部の長さはE1系の9.4mに対し、
こちらは11.5mとなりました。また、E1系同様に、この車両も「通勤形新幹線」であるため、収容力を優先し、最高速度は240kmと、
最新型より低めに設定されています。
普通車の座席もカラフル、騒音も低く、乗り心地良の車両です。
2014年4月からは新潟デスティネーションキャンペーンに合わせて、「朱鷺(とき)色」と称されるピンク帯に塗装変更を開始。
朱鷺を描いたロゴマークも掲出しています。
当初は、東北新幹線や北陸新幹線(当時は長野行き新幹線)で使用されていましたが、
現在は、上越新幹線で「Maxとき、Maxたにがわ」に使用されるのみとなっています。
車体は、アルミニウム合金、車内は、全て2階建て構造で、8両編成中、グリーン車は2両、普通車は6両(東京寄り3両は3−3列シート)
の構成です。8両編成での座席定員は817名です。普通車の3−3列シートはリクライニングなしですので少々窮屈ですが・・・。
2014年頃から廃車が出始め、現在は15編成を残すのみで、E7系
に置換わるのもそう遠くはないようです。
2階席からは、防音壁に妨げられることもなく抜群の景観を楽しめます。以前、東海道・山陽新幹線を走行していた
100系電車のグリーン車・食堂車の景観を思い出させてくれます。唯一の2階建て新幹線、引退が惜しまれます!!