1999年12月に登場した2000年3月から運転される「ひかりレールスター」用の車両です。8両編成で16本が製造されました。
1995年の阪神・淡路大震災以降、大阪(関西)から北九州への輸送で航空会社のシェアを伸ばしていました。
それを取り戻すために、700系の高速性能で更なる居住空間の改善を図るべく開発されたのが700系7000番台車です。
すでに「のぞみ」が新大阪〜博多間を約2時間35分で結んでいました。まだ、「のぞみ」の運転本数が少ないので、
「のぞみ」を補充する「ひかりレールスター」の運転が2000年3月11日から開始されました。
この当時のJR西日本の看板列車でした。
新大阪〜博多間の所要時間は「のぞみ」と遜色のない2時間40分でした。
車体は、従来の700系と同じく、アルミダブルスキン構造となっています。
車内設備の面でも指定席を「ウエストひかり」の指定席を継承した2−2列の配置としたことや、セミコンパートメントの設置、
タッチパネル式の情報案内(旅指南)の設置など、同形式でありながら車内設備の面では従来の700系とは全く異なるものとなりました。
8両編成で、1〜3号車は、2−3列の普通自由席、4〜8号車は、2−2列シートの普通指定席、8号車の半分は、セミコンパートメント
(4人定員の普通個室)という構成です。普通座席の窓側には電源コンセントが付いています。
指定席のシート幅は465mm、シート間隔は1040mmで、当時のグリーン座席と遜色なしです。オーディオジャックが付いています。
2011年3月の九州新幹線博多延伸開業では、N700系7・8000番台
が、「みずほ、さくら」として運転が開始されました。
この車両の増備により700系7000番台は、「ひかりレールスター」の運用を徐々に減少され、現在は、1往復を残すのみとなり
500系
同様に「こだま」の運用が増加しました。タッチパネル式の情報案内(旅指南)は2008年3月でサービスは終了しました。