JR東日本が保有するE7系、JR西日本が保有するW7系は、両社が共通の仕様で北陸新幹線向けに投入する新幹線車両で、
工業デザイナーの奥山清行氏が監修を行い、川崎重工がデザインしました。
内装は、「”和”の未来」を車両のデザインコンセプトとして、グリーン車の座席や床などに施された青は、成巽閣(金沢市)の「群青の間」、
朱色の扉は輪島塗から着想を得るなど、北陸の和風を醸し出しています。
また、外装は車体上部色を空色、車体色をアイボリーホワイト、車体中央の帯色を銅色(カッパー)および空色としています。
12両編成で、12号車にはE5系
と同様のグランクラスを連結しています。さらに、アクティブサスペンションを搭載したほか、
普通車を含む全席への電源コンセント設置、車内の全ての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置したことなどが特徴です。
11号車はグリーン車、10〜1号車は、普通車で、2−3列のシートです。
北陸新幹線の列車は、速達タイプの「かがやき」、停車タイプの「はくたか」、ともに東京〜金沢間の運転。
単距離各駅停車の「つるぎ」、富山〜金沢間の運転(全車普通車は自由席です。また半分の編成は使用不可です)があります。
交流電源の周波数が50hzと60hzの両方であるため、軽井沢〜糸魚川間で切替が3回必要で、両周波数に対応した設備が施されています。
2019年の台風19号で被災した車両が発生(E7:8編成、W7:2編成)。全編成が廃車となっています。
不足分は、上越新幹線へ投入する編成を一部流用しました。
「かがやき」は、東京〜金沢間を2時間30分で走破しますが、2023年に敦賀まで延長された場合、3時間を超えます。
最近は、食堂車もないそっけない列車が多いですが、憩いの場としてラウンジカーの連結を提案したいです。
上越新幹線には、「とき」と「たにがわ」で運転されています。
現在運転されているE4系
の「Maxとき、Maxたにがわ」は、2022年度にE7系に置換わる予定です。
また、これに併せて上越新幹線の最高速度を275kmに引き上げることを検討しているようです。