2013年に執り行われる伊勢神宮の式年遷宮にあわせて、新たに登場させた特急車両で、愛称は「しまかぜ」。
伊勢志摩の爽快な青空をイメージ、車両はブルーを基調として前面窓は大型ガラスを6枚を使用した多面構成でシャープさと躍動感を表現。
さらに両端の先頭車はハイデッカー、編成中央の車両はダブルデッカーとしているため、側面窓が凸凹の高さになっているのが特徴。
座席は従来の近鉄特急よりも豪華な仕様としており、靴を脱ぐことが出来る和風個室やソファーを備えた洋風個室や
4〜6人利用の大型サロン室、近鉄沿線の名産品が軽飲食できるカフェも存在しており、色々な旅行需要に応えられるようです。
当初、「しまかぜ」は2編成製造され、2013年3月から大阪難波〜賢島、近鉄名古屋〜賢島で運転を開始。
2014年には第3編成が追加され、同年10月10日から京都〜賢島で運転を開始しました。
なお、第3編成はカフェ車両、和風個室のデザインを若干変えています。
客室の種類は、プレミアムシート、和風・洋風の個室、サロン室で構成され、食事ができるカフェテリアは編成の中間部分にあります。
プレミアムシートの座席はシート間隔1250mmで、テーブルは座席背面とひじ掛内臓の2種類、レッグレストとコンセントがあります。
本革を使用しており、可動式の読書灯も完備しています。2019年に登場した80000系
「ひのとり」は、シート間隔1300mmで
バックシェル装備でJRのグランクラスと同一です。
JR特急のグリーン車を凌ぎE5・H5系
のグランクラスと遜色のない設備を誇ります。
お召列車として、京都〜橿原神宮前間を2019年に運転したこともあります。(近鉄を御利用のお召列車は、「しまかぜ」です)
定期列車は、大阪難波・京都・名古屋〜賢島間の3往復の運転です。
運休日は、大阪難波発が火曜日、京都発が水曜日、名古屋発が木曜日(共に平日)となっています。