30000系
の後継車ではなく、「こうや」の増発と「りんかん」8両編成化のための増備車として製造されました。
本形式の製造にあたってはコスト削減も図られ、部品に廃車発生品を多用しています。
11000系と外観は似ており、橋本〜極楽橋間の山岳線区に乗り入れるため、30000系と同じ17m級の中型車として製造されました。
車体と車内について:車体は17mの普通鋼製、前面は貫通型3枚窓で、貫通扉上に種別幕を備えています。
前面両側の窓下に角形の前照灯・尾灯を収めた灯具を持ち、車体の塗色は30000系と同じ赤と白のツートンで、側面の客用窓は
11000系
と同様の連続窓となっています。客扉は折戸式を採用し、各車とも車端部の片側1か所に配置されています。
客室はデッキを介して外部と仕切られ、特急形車両としての居住性を満たしています。デッキ部分にはゴミ箱のほか、
難波方向の先頭車には飲料自動販売機が設置されています。
座席は、2−2列の回転リクライニングシートで、シート間隔0.98m、座席幅は0.46mです。
背面テーブル、網ポケットなどがあり、座席は自動回転装置付きです。
製造は東急車輛です。
現在、「こうや」と「りんかん」で運転されています。