開発の経緯:通勤型8000系、8500系の置換え用と他社線直通の目的として製造、2002年5月から営業運転が開始されました。
他社線とは、横浜高速鉄道(みなとみらい線)、東武伊勢崎線、東京メトロ(有楽町線、副都心線)を指します。
車体や車内の特徴など:「人と環境にやさしい車両」をコンセプトとして、バリアフリー化のため、ホームと床面の段差を減らし、
一部の吊り手を低くするなどしました。環境への配慮としては、主要機器を3000系をベースに大容量化することにより台数を削減し、
騒音低減が図られました。消費電力量は8500系と比較して約4割削減されました。今後随時製造される東急の標準型です。
6〜10両編成で1両当たり4か所のドアがあり通勤電車としての運用は考慮されています。その後、6か所ドアの車両も組み込まれました。
座席は、全てロングシートです。
情報提供機器として、各乗降ドアの上に17インチ2画面の液晶式情報表示装置が設置されています。
製造は東急車輛と総合車両製作所(J−TREC)が担当しています。
現在配置されている検車区は、長津田(10両編成が18本、8両編成が4本)と元住吉(8両編成が26本、6両編成が10本)です。
東横線、目黒線、田園都市線、大井町線などで運転されています。東京メトロ、都営地下鉄や東武鉄道への乗入れもされています。
また、他社から東横線に乗り入れている車両は、東武鉄道50090型
、西武鉄道40000系
があります。