開発の経緯と現在:新潟と長野地区の普通列車の大半を担っていた115系
を補充するために登場した車両で
合計50両が製造され、新潟地区は26両、長野地区は、24両の内訳です。
現在は、北陸新幹線の金沢開業などにより、えちごトキめき鉄道(ET127系)と南武線支線に24両(0番台)、
長野地区に24両の配置となっております。(2両は、2014年に事故により廃車)
内装の配色は明るいベージュ系でまとめられ、川崎重工業製の内装材は乗務員室背面と妻面壁以外をFRPユニット製でしたが、
0番台2次車以降は東急車輛製造製が加わり、こちらは従来からの従来の化粧板を基本とした組み立て工法としています。
天井部は冷房ダクトを含めてFRPの一体成形品です。
各番台区分ともトイレを備えており、車椅子スペースはその向かい側に設置。客室の床面高さは1.13mであり、
115系の1.225mと比べて大幅に低くなっています。
側窓は窓寸法が極力大きくとられ、側出入口間の4連窓のうち中央の2枚は1段下降窓(0番台。100番台は上段下降窓)となっています。
車端部は通常の1枚窓を設置。窓ガラスは熱線吸収ガラスを使用しており、カーテンは省略しています。
ワンマン運転対応として運転台は半室構造で、ワンマン設定器、運賃箱、整理券発行機、運賃表示器[、自動放送装置、
ドア締切表示器、ミラーが設置されています。運転台の主幹制御器は左手操作型ワンハンドル式ですが、
209系などで採用されたデジタル指令(MON8) は、本系列では採用されていません。115系に比べて約6割の消費電力量で、
走行に伴う消費電力量も115系に比べて約5割削減されており、大幅な省エネ化が図られました。
座席配置は、クロスシートだけでなくロングシートの需要も強い長野の実情に応えるため、1両のうち半分をロングシート、
もう半分を4区画のボックスシートを含むセミクロスシートとする配置を採用しています。
◎現在の車両配置と運用範囲
(1)えちごトキめき鉄道:20両:(0番台)
(2)JR東日本の鎌倉中原支所:4両(0番台)
(3)JR東日本の松本運転所:24両(100番台)
JR東日本は、長野地区(大糸線、篠ノ井線、信越本線)と首都圏の南部線支線、えちごトキめき鉄道は、妙高はねうまラインが運用範囲です。