開発の経緯と現在:この電車は、屋根上に集電装置(パンタグラフ)を持つVVVFインバータ制御の電車に走行用のリチウムイオン電池
を搭載し、架線のない区間でのモーターによる走行を可能にした営業用蓄電池駆動電車です。
本系列は、2014年3月15日のダイヤ改正から、東北本線(宇都宮〜黒磯)から烏山線への直通列車運用で営業を開始した車両で、
2両編成1本が量産先行投入。
電化区間(東北本線)では架線からの電力により走行すると同時に、大容量蓄電池(リチウムイオン電池/600V-95kWh)に充電。
非電化区間(烏山線)では蓄電池の電力で走行し、烏山駅に設置した専用の充電設備で充電して折り返し運用についています
(※宝積寺駅から烏山駅へ折り返す場合は、宝積寺駅で充電)。烏山線での最高運転速度は65kmです。
製造は、総合車両製作所横浜事業所が担当。
愛称は「ACCUM」(アキュム)で、これは蓄電池を表す英語「Accumulator(アキュムレータ)」に由来。
また、形式のEVは、「Energy storage Vehicle」の略です。車体は、次世代ステンレス車両「sustina」を採用したステンレス製。
室内照明はLEDを採用し、座席はオールロングシートです。ワンマン運転が基本です。
同様の車両としては、交流用の営業用車両としては2016年10から運転のJR九州BEC819系
が、
2017年3月17日からは、JR東日本でBEC819系をベースに耐寒耐雪対応等のカスタマイズを
行ったEV−E801系
が奥羽本線・男鹿線(秋田〜男鹿間)に投入されています。