開発の経緯と現在:JR九州が従前の気動車に代わる次世代の電車として、817系
をベースに架線式蓄電池電車として開発したもので、
愛称は"DUAL ENERGY CHARGETRAIN"から「DENCHA(でんちゃ)」。
2両1編成で運用され、交流電化区間を、通常の電車と同様に架線からの交流電力で走行することに加えて、走行及び停車中に、
架線からの交流電力を変換して蓄電池に充電。これにより、非電化区間では蓄電池のみの電力で走行し、ブレーキ時に回生エネルギーを
蓄電池に充電することが特徴です。(蓄電池走行時は、直流の1600V)2016年10月から運転が開始されました。
製造は、日立製作所が担当。
同様の車両としてはJR東日本が2014年に烏山線へ投入したEV−E301系
があり、こちらは直流用蓄電池電車であり、交流用の
営業用車両としてはBEC819系が日本初。2017年3月17日からは、JR東日本でBEC819系をベースに耐寒耐雪対応等のカスタマイズを
行ったEV−E801系
が奥羽本線・男鹿線(秋田〜男鹿間)に投入されています。
座席は817系2000・3000番台や305系と同様、合板(プライウッド)のシートにモケットを貼り付けたオールロングシート。
座席形状・つり革配置なども817系2000・3000番台とほぼ同じですが、座面は305系と同様の厚みが増したものとなったほか、
枕木方向のつり手が増設されています。扉側の仕切り板は305系に準じたポリカーボネート製の大型のものになっています。