開発の経緯と現在:JR東日本が交流電化区間と非電化区間の直通用に、既に実績があったJR九州のBEC819系
を基本に
50hz化や耐寒耐雪仕様などのカスタマイズして投入した車両で、2017年3月17日から奥羽本線と男鹿線を直通運転しています。
愛称は、JR東日本が既に投入していた直流電化区間用の蓄電池電車EV−E301系
と同じく、
蓄電池を意味する「accumulator」に由来する「ACCUM」(アキュム)としています。
2両1編成で運用され、交流電化区間を、通常の電車と同様に架線からの交流電力で走行することに加えて、走行及び停車中に、
架線からの交流電力を変換して蓄電池に充電。これにより、非電化区間では蓄電池のみの電力で走行し、ブレーキ時に回生エネルギーを
蓄電池に充電する仕組みはBEC819系と同一です。
製造は、日立製作所が担当。
同様の車両としてはJR東日本が2014年に烏山線へ投入したEV−E301系があり、こちらは直流用蓄電池電車です。
車内の接客設備は、通勤通学時での混雑緩和策として、一人当たりの座席幅が460mmの10人掛けのロングシートを
各車に4ヵ所に配置しており、表皮は車窓を流れる沿線風景や「なまはげ」の衣装から連想されるデザインとしています。