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381系:JR西日本最終更新日:2024年2月26日381系:JR西日本


         

※JR西日本381系:振り子式直流型特急電車(「やくも」)
381系:JR西日本振り子式直流型特急電車

381系:JR西日本JR西日本:381系振り子式直流型特急電車の詳しい説明です。

製造年:1973年
〜1982年
編成規模:277両
→62両
受賞経歴:なし
配置区:後藤総合車両所
(2020年現在)
最高運転速度
120km
動力方式:直流直巻電動機抵抗制御
集電(パンタブラフ):菱形
主な運用路線
山陽本線、伯備線、山陰本線など
【解説】
 開発の経緯など:1970年代、当時の国鉄は、山岳地区を走行する特急列車のスピードアップを目的として自然振り子式の試験車両591系を

使用しての色々な走行データを収集して登場させたのが381系電車です。中央本線(中央西線)の中津川〜塩尻間の電化が完成、

1973年10月のダイヤ改正で、中央本線(中央西線)の「しなの」としてデビューしました。

製造は、川崎重工業、日立製作所、近畿車輛の3社で、1973年から1982年にかけて277両が製造されています。

 車両の特徴:車体は、アルミニウム合金製で、先頭の運転台は、将来の分割・併合運転を考慮して、当時の485系や183系と同様の

貫通式形状としています。その後1978年製造の車両から非貫通となりました。

車内は、グリーン車と普通車の構成で、普通車は、183系電車に採用されていた簡易リクライニング座席で、姿勢を元に戻すとリクライニングも

もとに戻るような座席でした。シート間隔は、910mmとしていました。グリーン車は、2−2列のシートで、シート間隔は1160mmでした。

低重心化と床下スペース確保のため冷房装置などの多くの機器・部品が本系列専用のものとなり、他の在来線車両に比較して製造費用は

高額となりました。

 導入の歴史など:1973年10月、「しなの」に導入、181系気動車特急を置換え、1978年10月には、阪和線・紀勢本線の「くろしお」に

導入、80・81系気動車特急を置換え、1982年7月には、伯備線・山陰本線の「やくも」に導入、181系気動車特急を置換えました。

 JR化後の運用拡大と縮小:1987年に国鉄がJRに分割民営化され、「しなの」は、JR東海が、「くろしお、やくも」はJR西日本が運用担当になり、
「しなの」は、2008年5月で定期運用が終了し383系383系:ワイドビューしなのに全て置換え、381系は、形式事態がJR東海からなくなりました。
「くろしお」は2015年10月で定期運用が終了し、283系283系特急電車、287系287系:JR西日本、289系289系:直流型特急電車に置換えられました。
JR西日本では、余剰車両を山陰本線・福知山線系統の特急電車「こうのとり、きのさき、はしだて」を2011年3月から2015年10月まで

運用されていました。2015年11月からは、287系・289系に置換えられました。「やくも」のみが現在運転されている特急列車です。

 改造について:JR東海の所属車両は、グリーン車の先頭車化改造によるパノラマグリーン車が登場、普通車の座席もフリーストップの

リクライニングシートに随時改造されました。JR西日本の所属車両も同様の改造が施されました。現在、唯一の運用である「やくも」に

ついては普通座席のシート間隔を970mmに拡大、大型背面テーブル設置、グリーン車座席は、1−2列シートにして、乗り心地を改善

、二重窓内のブラインドを廃止し、カーテンを設置(普通車も同様)するなどの改造を実施しています。

現在の運転列車について:「やくも」のみです。岡山〜出雲市間で、新幹線と接続して、陰陽連絡特急の重責を担っています。
JR東日本の185系185系:踊り子は、「踊り子」の運用が終了。381系が日本唯一の定期運用する国鉄型特急電車となりましたが。
2024年4月6日から随時、新型の制御付き自然振り子方式の273系273系:JR西日本が投入される予定ですので、引退も近いでしょう。

【画像解説】
@普通座席
Aグリーン座席
Bパノラマグリーン
Cくろしお編成
Dこうのとり編成
@381系:普通座席A381系:グリーン座席B381系:「しなの」パノラマグリーン車C381系:「くろしお」パノラマグリーン編成D381系:「こうのとり」編成