南海本線でそれまで運行されていた特急「四国号」に代わる特急「サザン」の運行開始に合わせ、専用車として製造さました。
1985年から1989年にかけて2両編成10本が製造され、1992年に中間車が8両製造されるとともに先頭車6両の中間車化改造
が実施され、4両編成7本(28両)に組み替えられました。その後、11000系
や12000系
などの増備があり
現在は4両編成5本となっています。製造から20年以上も経過しており随時12000系に置換わると予想します。
車体と車内について:車体は20mの普通鋼製、通勤車編成との併結運転を行うため、先頭車の前面は貫通形で、
貫通扉が設置され、他の編成と連結した際にも車内を移動できるように配慮されています。前面窓は大型曲面ガラスを使用。
客室はデッキを介して外部と仕切られ、特急形車両としての居住性を満たしています。
2両固定編成時には、トイレや洗面所はありませんでしたが4両編成化で設置されています。
座席は、当初は2−2列の回転リクライニングシートで、シート間隔0.98m、座席幅は0.46mで、テーブルは窓側に設置
されて通路側座席にはテーブルがありませんでした。(網ポケット、ドリンクホルダーはあり) 1992年製造の中間車両は、
シート間隔1.02m、座席幅は0.46mに改善されています。足置、肘掛テーブル、網ポケットなどがあります。
また、側窓も初期製造車両より上方に100mm程度拡大され、眺望が改善されています。
製造は東急車輛で、現在、「サザン」で運転されています。
「サザン」での運用は、通勤車の8000系、9000系、8300系
などの4両編成との併結運転です。