南海電車の車両ご紹介


12000系:南海電車特急用「サザン」など最終更新日:2021年6月20日12000系:南海電車特急用「サザン」など

※南海電鉄、泉北高速鉄道12000系「サザン、泉北ライナー」
12000系:南海電車特急「サザン」

12000系:南海電車特急用「サザン」など南海電鉄・泉北高速鉄道12000系の詳しい説明です。

製造年:2011年
〜製造中
編成規模:12両
受賞経歴:なし
(配置状況)南海電鉄:4両編成×2
泉北高速鉄道:4両編成×1
最高運転速度
110km
120km(設計上)  
主電動機(モーター):IGBT素子VVVFインバータ制御
集電(パンタブラフ):シングルアーム式
主な運用路線
南海本線、泉北高速鉄道線
【解説】
 特急「サザン」に使用されている10000系の置き換えのため、先に登場した2代目8000系をベースに設計・開発さました。
10000系10000系:サザンの後継車種で、「サザン・プレミアム」の愛称が付けられました。
「サザン」に2編成導入後しばらく動きはありませんでしたが、2017年に「泉北ライナー」用専用車両としてマイナーチェンジを

図った20番台が1編成が導入されました。(所属は泉北高速鉄道)

 車体と車内について:車体は20mの軽量ステンレス製、前面部分だけは造形・加工の容易なFRP製で、前面中央部には

貫通扉が設置され、他の編成と連結した際にも車内を移動できるように配慮されています。前頭形状は8000系に準拠。

客室はデッキを介して外部と仕切られ、特急形車両としての居住性を満たしています。デッキ部分にはゴミ箱のほか、

難波方向の先頭車には飲料自動販売機と多目的室が設置されています。また防犯目的で防犯カメラが設置されており、

映像が逐一SDメモリーカードに記録されるようになっています。SDメモリーカードは専用のカギがないと取り出せず、

専用のソフトがないと再生できない仕様で、個人情報の保護に配慮されています。

座席は、2−2列の回転リクライニングシートで、シート間隔1.02m、座席幅は0.46mです。
足置、ドリンクホルダー、電源コンセント、背面テーブル、網ポケットなどがありJR東日本のE531系E531系:交直流型近郊電車2階建てグリーン車
と見付が同じようです。車内の天井近くには、何ヶ所にもボックス状の機械があります。これはシャープ製の「プラズマクラスター」で

1車両につき10台を搭載。空間内のアレル物質やカビ菌などを分解・除去するほか、タバコなどの付着臭の除去やシートの消臭も

行う優れもの。さらにお肌にはツヤ・ハリを与え、うるおい保湿効果もあるという、女性ユーザーには嬉しい効果もあります。

製造は南海の編成が東急車輛、泉北高速鉄道の編成が総合車両製作所で共に横浜市です。

 現在、「サザン」と「泉北ライナー」で運転されています。
「サザン」での運用は、自由席車の8000系、9000系、8300系8300系:南海本線用などの4両編成との併結運転です。

【画像解説】
@車内の様子
A座席の様子1
(テーブルと座席傾斜)
B座席の様子2
(足置、コンセントなど)
C泉北高速鉄道編成
Dプラズマクラスター
E車内案内表示
Fロゴマーク
G20番台の座席
(泉北高速鉄道編成)
@12000系:車内の様子A12000系:リクライニングとテーブルの様子B12000系:座席周りの様子C12000系:泉北高速鉄道用20番台
D12000系:プラズマクラスターE12000系:客室ドア上の車内案内表示F12000系:ロゴマークG泉北高速鉄道用20番台の車内