開発の経緯:JR東日本が開発した次世代型ハイブリッド気動車で、JR東日本では本系列以降、キハE200形のような従来の「キ」から始まる
形式称号に替えて、「HB−」の記号を用いています。観光用が目的です。基本的な性能はキハE200形と同一ですが、
観光用の車両であるため前面は展望が利くよう非貫通の一枚窓となり、E233系
電車に似ています。
製造は東急車輛、新潟トランスと総合車両製作所(J−TREC)です。
車体は台枠を除きステンレス材で構成した軽量ステンレス車体ですが、先頭車の前頭部は普通鋼製となっています。
採用しているハイブリッドシステムは、エンジンの動力を直接駆動力には使用せず、発電機を回転させる電力用として使用され、
発電機からの電力と搭載された蓄電池の電力と組合わせてモーターを駆動する「シリーズハイブリッド」方式と呼ばれるシステムで、
電車の技術が最大限に使用できるのが特徴です。側面にはキハE200形と同じ書体で「RESORT HYBRID」のロゴが描かれています。
車内は、クロスシートが基本ですが、車両によっては、リクライニングシートや4人用の準コンパートメントのような座席もあり、
運転席からの前面展望ができるラウンジ、イベントコーナーなどのフリースペースもあります。
現在、18両が観光列車として運用されており、下記の列車があります。
(1)リゾートビューふるさと:長野総合車両センターで1編成2両
信越本線、篠ノ井線、大糸線の長野〜松本〜南小谷間
(2)リゾートしらかみ:秋田車両センターで2編成4両
奥羽本線、五能線の秋田〜青森間
(3)リゾートあすなろ:八戸運輸区で2編成2両
津軽線、大湊線、青い森鉄道線の新青森〜蟹田・三厩間、青森〜八戸間
(4)海里:新潟車両センタで1編成4両
白新線、羽越本線の新潟〜酒田間
非電化区間を走行できる電車のEV−E301系
やEV−E801系
と同様、次世代を担う新型車両です。