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457系:交直流型急行電車最終更新日:2021年7月23日457系:交直流型急行電車


        

※457系:交直流型急行電車(JR東日本、JR西日本、JR九州)
457系:旧国鉄型急行電車

457系:交直流型急行電車457系:交直流型急行電車(旧国鉄型)の詳しい説明です。

製造年:1962年
〜1971年
編成規模:480両
451・471、453・473、
455・475系を含む(全て引退)
受賞経歴:なし
配置会社:JR東日本、西日本、九州
→えちごトキめき鉄道
最高運転速度
110km
130km(許容)
主電動機(モーター):MT46またはMT54直流整流電動機
集電(パンタブラフ):菱形
主な運用路線
(2021年3月で引退(413系))413系のみ、えちごトキめき鉄道で運転中
【解説】
 開発の経緯と現在:1950年代後半の153系電車の登場で当時のボックス席の居住性が良好なことから、交流電化区間にも急行型電車の

ニーズが高まり、153系電車をベースとした交直流型急行電車として、1962年に50hz用の451系、60hz用の471系が登場しました。

当時は、50/60hz両用の切替技術が確立されていませんでした。

 451・471系:交直切換え対応が50/60hzの違い以外は性能は同一で、MT46モーター(100kw)を搭載していました。
車体の色は全体をローズピンク、窓周りをクリーム色に仕上げた415系415系:交直流型近郊電車の初期系列401・421系と同一としました。
また、60hz対応の471系では、車体側面の下部に細いクリーム色の線が施され60hz対応車であることを表現しています。

先頭の運転台は、153系の後期型と同様の高運転台でした。1962年から1963年まで製造されました。

 453・473系:MT54モーター(120kw)にパワーアップした453・473系が1963年から1965年まで製造されました。

 455・475系:電化区間の延伸に伴い勾配線区や寒冷地への乗り入れを考慮した455・475系が1965年から1968年まで製造されました。
 457系:1968年には50/60hz両用の485系485系:ボンネットタイプや583系583系:貫通型(きたぐに編成)が登場し、急行型もこれに倣った457系が1969年に登場しました。
実際に交流50hz〜直流〜交流60hz〜直流などの頻繁に切換えて走行する運転区間は、急行型ではありません。

将来の車両の転配属を考慮しての製造でした。1971年まで製造され、東北地区、北陸地区、九州地区に配置。

車内設備について:普通座席は、クロスシートで窓は2段窓、向い合せですが座席寸法はゆとりがありました。(窓側にはテーブルが設置)
グリーン車は、48座席が特急電車のグリーン車と同一の居住環境を提供していました。窓も185系185系:踊り子と同様に開閉可能でした。
さらに半室のビッフェ(軽食を提供する食堂車)も連結され、気分転換ができる車内設備もありました。

1970年3月頃に九州旅行の際、大阪から乗車した急行「つくし」にビッフェが連結されており、そこでカレーライスを注文して

カウンター席から流れる瀬戸内海の景色を堪能した記憶があります。当時は気分転換できる設備が優等列車では必須条件でした。

 近郊型へ改造:1986年から1995年にかけて近郊型として、717系(46両)や413系(31両)へと改造されました。

@ドアを両開きにしてドア位置を中央に寄せる。
Aロングシートとつり革の設置
B先頭車の種別表示窓を塞ぐ
CモーターをMT54に統一(451・471系からの改造車のみ)
D車体側面中央に電動式の行先方向幕を設置
E電気方式も直流、交流50/60hz対応に統一(413系)

 急行列車としての運用について:すでに引退しており、運用されていませんが以下の列車が運転されていました。
東北地区では、「ときわ」、「ひたち」、「みやぎの」、「いわて」、「きたかみ」、「ばんだい」、「あずま」、「ざおう」、「まつしま」など。
北陸地区では、「ゆのくに」、「くずりゅう」、「立山」、「越前」、「兼六」、「加賀」など。
九州地区では、「ゆのか」、「玄海」、「はやとも」、「つくし」、「かいもん」、「べっぷ」、「そてつ」、「日南」など。

6両編成から13両編成で、グリーン車と半室ビッフェありの堂々たる編成も存在していました。

他の転換式クロスシートやセミクロスシートの車両については、座席のご紹介をご覧ください。

転換式クロスシートの装備はありません。セミクロスシートの座席は改良され、乗り心地は良好でした。

えちごトキめき鉄道での413系の運転について:

2021年3月に413系の1編成とクハ455−701をJR西日本から譲渡され、観光用?の急行列車として運転されています。

日本海ひすいラインと妙高はねうまラインで運用され、好評のようです。MT54のモーター音、聞けますヨ!!!
観光列車の「リゾート雪月花」ET122系1000番台:えちごトキめき鉄道とのコラボも楽しみです。
また、路線を確認すると交直の切替セクションが2カ所あります。交流60hz〜直流:糸魚川〜梶屋敷(現在はえちご押上ひすい海岸)間と

直流〜交流50hz:(羽越本線)村上〜間島間で、457系でもできなかった3電気方式の直通運転を実現して欲しいものです。

【画像解説】
@普通座席の様子
A磐越西線快速編成
B413系編成
(えちごトキめき鉄道)
@457系:普通座席A457系:JR東日本の磐越西線編成B457系:えちごトキめき鉄道413系編成