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◎ 2021年3月のダイヤ改正について
JRグループが2021年3月13日にダイヤ改正します。旅客鉄道6社の改正内容は下記です。
*(1)JR北海道*****
1.気動車特急の編成の見直し
基本7・6両編成が5両に減車:「北斗、おおぞら」が対象です。
2.特急列車や札幌圏の快速列車などの運転の見直し
閑散期での運転休止や運転取りやめ、運転区間を見直す列車がかなり発生します。
3.駅の廃止
函館本線、宗谷本線、石北本線、釧網本線で18駅が廃止されます。
4.電気気動車(H100形) 投入による所要時間短縮
室蘭本線、宗谷本線、石北本線に新型のH100形を投入して時間短縮を実現
宗谷本線が31分(旭川〜名寄)、室蘭本線が11分(苫小牧〜室蘭、東室蘭〜長万部)の最大短縮時間となります。
5.261系5000番台車 (はまなす編成)投入
現在運転中の気動車特急に新型の261系5000番台を投入、
インアームテーブルを装備した座席、ラウンジでのくつろぎ、WI-FI完備でゆとりのある旅ができそうです。
対象の列車は「宗谷、サロベツ、北斗、とかち」の一部で、基本5両編成(グリーン車なし)です。
運転日はJR北海道のホームページなどで確認が必要です。また、神戸市(兵庫県:川崎重工業)から甲種輸送で、苗穂まで運ばれました。
*(2)JR東日本で*****
1.新幹線の最高運転速度引上げ(東京〜大宮間:110km→130km)と上越新幹線の車両置換え
これにより東京発着の全列車が終着駅に1分早着となります。また、上越新幹線のE4系 がE7系 へ
随時置換えとなります。唯一の2階建て新幹線の運転が2021年末頃に終了となります。
2.特急「湘南」の新設と「踊り子」の車両統一および座席指定方式の見直し
平日の通勤時間帯の通勤ライナーの運転を特急「湘南」に置換えます。また、「踊り子」の運転をE257系 に統一
座席も自由席はなく全車座席指定となります。指定席は車内で購入すると260円増の料金になります。
「踊り子」や通勤ライナーで運転されていた185系 と215系 は引退となります。
3.終電時刻の繰り上げ
東京100キロ圏の主要路線の終電の時刻を1時間ぐらい繰り上げます。深夜の1時までに列車の運転が修了します。
4.新駅の開業と新形式の電車投入(E131系)
奥羽本線の土崎〜秋田間に泉外旭川(いずみそとあさひかわ)駅が誕生します。
内房線、外房線、鹿島線にE131系 電車を投入、ワンマン運転が基本となります。(佐原〜鹿島神宮間)
*(3)JR東海*****
1.「のぞみ」の高速化
東京〜新大阪間を2時間27分で結ぶ「のぞみ」を増やします。「のぞみ」の半数以上が2時間27分になります。
これにより、東京での滞在可能時間が延長されます。
2.「ワイドビュー南紀」のグリーン車廃止
名古屋〜紀伊勝浦間運転の「ワイドビュー南紀」 編成からグリーン車がなくなります。
また、基本編成も2両で、かなりコンパクトな編成です。
*(4)JR西日本*****
1.新幹線の最高運転速度引上げ(東京〜大宮間:110km→130km)と山陽新幹線の運用見直し
これにより東京発着の北陸新幹線の全列車が金沢駅に1分早着となります。また、山陽新幹線「のぞみ」 の臨時列車を
増発、「こだま」は運転区間や運転日を見直し、少々減便となります。
2.特急列車の運用の見直し
「はるか」 の米原〜野洲間の運転を廃止、「びわこエクスプレス」と同様に南草津と山科を停車駅に追加。
「らくラクはりま」は新大阪〜姫路の運転とし、新たに大久保駅を停車駅に追加します。
「サンダーバード 、くろしお 、こうのとり 、きのさき 」は、休日運転する列車が増え、定期列車が若干減少します。
「はるか」については、利用者の少ない時間帯での運転を当面の間、取りやめます。
「はるか」の増結編成に2020年4月に運用を離脱した271系 が復活予定。
3.終電時刻の繰り上げ
京阪神地区(アーバンネットワーク)の主要路線の終電の時刻を1時間繰り上げます。
深夜の1時までに列車の運転が終了します。山陽本線の西明石駅着01:14が最も遅い最終電車です。(京都23:09発263C)
4.新型車両の投入(521系、227系)
七尾線の普通列車の413系、415系800番台 を521系 に、紀勢本線の普通列車の105系を227系 に。
それぞれ置換えます。旧国鉄の近郊・通勤型電車がまた姿を消します。(413系の一部編成は、えちごトキめき鉄道に譲渡予定)
*(5)JR四国*****
1.2700系気動車の追加投入
「南風、しまんと」の全列車と「あしずり」の一部列車に2700系 を追加投入します。
2.パターンダイヤ導入
土讃線の高知〜土佐山田間、徳島線の徳島〜穴吹間で、9時〜15・18時の時間帯で列車の発車時分を統一します。
併せて普通列車の増発もあります。
3.終電時刻の繰り上げ
主要駅では、23時の時間帯での列車の運転がほぼなくなります。おおむね30分〜1時間の繰り上げです。
予讃線の23:29高松発の快速マリンライナー岡山行きが最終列車です。
*(6)JR九州*****
1.九州新幹線と在来線の特急列車の運用見直し
九州新幹線の運転本数を121本から107本に減少します。在来線の特急列車も本数を減らしたり閑散期の運転を見直したりします。
また、大牟田〜博多間の「有明」の運転を終了します。(快速電車乗車で鳥栖駅の同一ホームで「かもめ」の乗り換え)
2.終電時刻の繰り上げ
主要駅では、深夜0時の時間帯での列車の運転がほぼなくなります。おおむね10分〜30分の繰り上げです。
鹿児島本線の23:45博多発の門司港行「きらめき14」が最終列車です。門司港着00:53
3.ホームドアの設置
筑肥線の下山門駅〜筑前前原駅間にホームドアを設置。3月13日から使用されます。
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